2013年10月23日水曜日

銭湯は舞台になるか

一日目
前橋についてみると 今回色々おせわになる 別府からの知り合い 健生くんはてんやわんや

なにせ 26日にアーツ前橋という あたらしい美術館がオープンなのです
夏に下見に来たときに会ったスタッフのみなさまも 連日遅くまで作業ということです

わー たいへんだ

しかし 美術館がオープンするのに 立ちあえるというのは なんだか幸せなことな気がするなあ
と わたしはのんきに思っています(なにせわたしはいつも みんながてんやわんやのインストール中は 作品がないことが多い これから徐々にひとりでげっそりしていくのです)

ともかく今回の制作&展示場所 旧磯部湯へ

夏に下見に来た時よりとてもひろくかんじる!のは 健生くんや サポーターの小野田くんが男気でうおお と掃除してくれていたから

余計なものがなくなり すっきりしている

この銭湯の持ち主である 堀さんの奥さんにも再会
これからどうぞよろしくおねがいします

夜は なんやかや 村田くんや 増田くん 前橋での色々なおもしろい登場人物(ほんとうにいろいろな人がいる!)たちとごはん
ビールも一杯のんじゃって みんなはせっぱつまって作業しているのに すみません

二日目の今日は
こまごました用事を済ませ ひとりで磯部湯へ
道でみつけた木 ツタが焼きそば…!
鍵をあけて裏から入り ボイラーなどあるところを通りながら だれもいない銭湯へ

古い木のつやつやした棚
でかーい鏡には 古い広告が印刷されている
全体的に水色が配色されている壁
ケロリン桶
大きな銭湯絵
古い体重計(怖くてのれない)
女湯 と書いてある扉
靴のセキグチ手ぬぐい見つけた いいね


銭湯は まあ今でもたまに行くけれど
こどものころの記憶が ほわわんとでてきた
曇りガラスの扉あけると 熱気がある
テレビがついていて 珈琲牛乳のにおいがして 石けんのにおいもして
木の床で 服をいそいそと脱ぐと
ガラスのからから言う扉をあけて 更に熱気があるお風呂へ
すごく明るくて 青くて 湯気
人の裸が赤くて 桶が黄色くて お湯は変な紫の薬草風呂だったりする

別府にいったときも思ったけど
外のさむーい(あつーい)空気から もわもわした銭湯の脱衣所にいって はだかになって風呂に入る というのは 儀式みたい
だんだんこころが 洋服とか汚れとともになくなって つるんとして
お風呂をあがると 夜の星が綺麗に見えたりする



あの感覚で 絵をみることができたら良いのに と思う

はだかになる はだかにさせていく そういう展示
うーん 言うのは簡単 きっととてもむつかしいことだ

でも 今日ひとりで窓ふいたり こまかく掃除したり ぼんやり風呂を見ていたら
脱衣所と風呂との境目が 明らかで
電気を消して 脱衣所からみるお風呂は まるで舞台のようだったよ
その境界線を 裸になることで飛びこえて
今度はお風呂のほうから 脱衣所をみると また違う景色だよ


まだまだ うまく言葉にはできず
感覚のみ

でも はじめのうちは こういう時間を なるべく大切にしたいです
実際絵を描きはじめたら 日に日に感覚は変わってしまうからね

今日はそうやって ぼんやり 絵のあたりをつけた

そのあと健生くんと少し会って話して
これまたお世話になりそうな お茶屋さんの岡部さんのところへ挨拶にいって
これから磯部湯で お茶会などしたいなあ と話すと 急須を貸してくれるといってくれてとても嬉しい

その後 滞在先にもどり 絵のこと こもりこもり
寝たり 起きたり 考えたり

明日 キャンバスが届く! 26日がアーツ前橋オープン そして 公開制作もはじまります
台風直撃!いえい!



0 件のコメント:

コメントを投稿